日 時:平成27年8月2日(日)

     9時-12時

 参加者:46名(OT22名PT24名)

     講師アシスタント5名

 会 場:千葉県救急医療センター

 テーマ:Activity

坂本洋介先生(羽村三慶病院 OT)

Reach &  お手玉

今回の勉強会のテーマは「Activity」

「Activity」を進める上で、対象操作・道具操作を支える上肢機能。その一つ一つの要素に着目して経験することで姿勢調整機構が変化することを体験しました。

また、reachの評価ポイント(移動、ストレートアプローチ、ベル型の速度)と片麻痺者のリーチと手の状態の特徴を踏まえて、健常人での左右差を確認しながら実技練習を進めました。

 お手玉を使った治療介入場面提示。

お手玉は随意運動が可能な方(さらに選択運動、副運動の改善)、随意性の低い手指機能(形態の変化と感覚情報の提供)、拘縮のある手(手にお手玉に合わせてくれる)、精神機能の低下がある方(馴染みがあり楽しく遊べる)、バランスの機能がある低下の方(投げる、受け取るなどの状況に反応しやすい)、などへ多様性のある介入手段となることが説明されました。

お手玉をまとて握ると手(皮膚、筋、関節)が硬くなり手の変化が起こらないが、1つずつ持つことで手の中に変化(調整)することが可能となります。このような関わり方の違いで変化が確認できることなどを受講生の皆さんもやり取りを楽しみながら実技が行われました。

「Activityでは運動を誘導することや意識させることが重要なのでなく、対象を知る過程とその援助が大切だと思います」と締めくくられました。 


川村大樹先生(羽村三慶病院 OT)

食事動作における箸操作

食事動作は咀嚼と嚥下、味覚探索が主体となる活動です。その背景には、場面への適応、口腔内における自律的な反応、上肢の巧緻性など、それぞれが密接に関わり合っていることが動作課題の特性です。

道具操作も食事行為において重要な一端を担っている課題であります。

片麻痺者の道具操作の特性(感覚的なやり取りが困難)を具体的に説明して頂きながら、道具の先から感覚情報とその変化を連続して知覚探索してくことの重要性が説明されました。

実技では、非効き手で箸で大豆を更に移す課題を評価指標として、箸でお手玉を扱う(つっつく、滑らせる、転がすなど)課題を通して上肢の操作性に変化が見られることが確認されました。

大豆を挟むこと自体は難しい課題ですが、それができるできないということだけでなく、箸の操作性や探索活動の意味合いを感覚できたことが受講生に取って大きな変化だったと思います。


熊谷慶子先生(高田中央病院 OT)

積み木

最初に、積み木の特性(形・大きさ・素材・色・模様が多種多様、たたく、投げる、ひっくり返す、並べる、積み上げる、様々に組み合わせて側面構造を構成していく)や積み木に期待される反応(上肢から体幹の安定性、積み上げることで視覚的な高低差、段階的な体幹の進展保持、注意の持続、プレーシングにおける調整的なリーチと手の操作、心身ともに構えを協調)を説明された後、『積み木を持ちたくなる指』の自律的反応を目指して、regardから、突っつく、リーチとつまみ、リリースまでを丁寧に楽しく実技提示されました。参加者の皆さんは普段、コース立方体のテストなどで積み木を使う事がほとんどとのことでしたが、積み木を楽しさをお互いに味わいながら実技練習が行われていました。

熊谷先生の講義より

積み木を積み上げる課題はペグの操作とその誘導や治療目的など内容的には殆ど同じだが、ペグはどちらかと言えば「つまみ」の対象であって、積み木は「把持するもの」意味合いが大きく、リリース(手放す)ことに難しさがある。

重量を活かす誘導、ブロック同士が接触した瞬間に机が分かり力が抜けるかどうかがポイントとなる。

写真は熊谷先生に紹介して頂いた積み木の楽しさが現れているテーマパークの写真を撮影してきました。nurazeganabe。